独立行政法人国立仙台病院機構 仙台医療センター 東北ブロックAIDS/HIV情報ページ

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患者さんへFOR PATIENT

栄養管理の部屋

良い栄養状態を作り出す10ヶ条

健康の基本は良い栄養状態を維持することです、常に心がけましょう。

1.家族の暖かい理解と協力を

食卓は家族のふれあいの場でもあり、楽しく潤いのあるものにしていかなければなりません。食事を十分摂取し、よい栄養状態を保つためには家族全員が食事の大切さを理解し、協力し、励まし合っていくことがなにより大切です。

2.食事は規則正しくきまった時間に

生活は規則正しく、決まった時間に食事をとるようにします。1日のスケジュールを決め、計画的にすごすようにしましょう。一度に食べられないような時には分食とし、おやつなどで栄養を補うのもよいでしょう

3.食事はいつもバランスを考えて

バランスのとれた食事をしましょう。いろいろな種類の食べ物からとるようにします。毎食主食(ごはん・パン・めん類など)、主菜(魚・肉・卵・とうふなど)、副菜(野菜類)ととるようにします。その他におやつとして、果物や乳製品を積極的にとるようにしましょう。

4.食事はゆっくり時間をかけて

食事は談話したり、音楽を聴くなどしてゆっくり楽しく時間をかけて食べましょう。そのことによって食欲も増し、消化吸収もよくなります。ストレスに負けない食生活のポイントはバランスのとれた食生活、良質のたんぱく質を毎日欠かさずとって各種のビタミン特に”ビタミンC”を多く含む野菜果物類を十分にとりましょう。

5.エネルギー、たんぱく質、そして微量栄養素も十分に

免疫力をつけるために積極的な栄養の摂取が必要で、エネルギー、たんぱく質を十分にとるようにしましょう。また、ビタミンACB類・ミネラル(亜鉛・鉄)など免疫力を高める微量栄養素についても不足しないようにしましょう。

6.料理のレパートリーを増やしましょう

できるだけ料理のレパートリーを広げ、楽しみながらいろいろな食品から栄養を摂取しましょう。1日30食品くらい食べるとバランスが自然によくなります。

7.症状に合わせ食事をとりましょう

発熱時には、脱水にならないように水分補給をしましょう。スポーツドリンクなどにより電解質・エネルギーの補充をしましょう。食事がしみるような場合は、乳酸飲料、ジュース・柑橘類・酢の物などはさけた方が良いでしょう。

キャロットジュースやリンゴジュースなどは口当たりがよく、飲みやすいです。「食欲がない」「消化器官の働きが低下している」というときは、ごはんやうどんを柔らかく調理、パンはトーストにしたほうが消化によいでしょう。せんいの少ない野菜や果物をやわらかく加熱して食べましょう。脂肪の少ない肉使用しましょう。

8.ストック料理の利用も

体調が悪く、買い物が出来ないような場合に備えて、あらかじめレトルト食品や缶詰・冷凍食品など用意しておくのもよいでしょう。

9.衛生面に十分注意をしましょう

手洗いの励行、調理器具の消毒、衛生的な食品の選択、生水は飲まない、製氷にも煮沸した水(沸騰水)を使用しましょう。また、食品はよく洗い加熱調理法を用いるなど、免疫が低下しているので衛生面にも十分注意しましょう。

10.適度な運動を

体調がよく、天気が良い日には軽い散歩や運動などにより骨・筋肉の強化や気分転換にもなり、食欲増進も期待されます。

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